プラセンタ注射について
プラセンタとは
プラセンタとは胎盤のことです。
胎盤は、妊娠期に形成される臓器で、妊娠中に母体から赤ちゃんに酸素や栄養素を届けたり、逆に、赤ちゃんの老廃物を母体の血液に戻したりといった、お腹の中の赤ちゃんの生命を守る大切な役割を果たしています。胎盤には10数種類のアミノ酸や多種のビタミン、ミネラル、酵素をはじめ、栄養成分や成長因子が豊富に含まれています。これらの栄養成分が化学的に合成されたものではなく、生物から自然に生成されているのが特別なところといえるでしょう。体内に取り入れることで新陳代謝が活性化され、肝臓機能の強化、疲労回復、自律神経を整え、更年期障害の改善、美容作用(しみ・しわ・色素沈着の改善)、抗酸化作用などの効果が期待できます。
プラセンタ注射の効果
ヒトの胎盤から抽出されたエキスの有効成分を、プラセンタエキスと呼びます。プラセンタエキスを注射することにより、プラセンタが体内にとりこまれ、美容や疲れなどに効果を発揮します。
医療用に使われているプラセンタ注射薬は、メルスモンとラエンネックの2つの製剤が厚生労働省で医薬品として認可されています。いずれも日本国内の産婦人科で健康な母親から正常分娩で生まれた胎盤を使用して作られたものです。
若返りの薬と呼ばれるプラセンタは、様々な症状の改善に効果があります。
プラセンタ注射をおすすめできる方をまとめました。
- 冷え性、生理不順、生理痛がひどい方
- 肩こり、腰痛、膝痛など関節痛をお持ちの方
- お疲れが気になる方
- 更年期障害の症状ある方
- 肝機能良くない方
- 抗酸化作用
- 美容作用（コラーゲン増加、しみ・しわの改善、色素沈着の改善）
- アンチエイジング効果
- 自律神経改善
- プラセンタ注射の効果には個人差がありますのでご了承ください。
プラセンタ注射の副作用
比較的副作用が少ないと言われています。
プラセンタ注射の主な副作用は、注射部位の内出血、疼痛、発疹、熱感、掻痒感、硬結です。
注射針にて注入しますので、他の注射同様、痛みや内出血などのリスクはあります。これらはプラセンタ注射だけではなく、注射全般のリスクとなる部分です。
稀にアレルギー症状（発疹、蕁麻疹、掻痒感、発熱）を起こすことがあります。また、さらに極稀ですが、アナフィラキシーショック（血圧低下、呼吸困難など）、急性肝障害が報告されています。
その他に、頭痛、閉経後の生理、軽微な生理不順や不正性器出血、女性化乳房、眠気、だるさ、体重増加が報告されています。
頭痛はラエンネックで報告されていますので、気になる方はメルスモンへ変更することをおすすめします。
献血の制限
厚生省の指示があり、プラセンタ注射を受ける方は献血ができなくなります。これはプラセンタ製剤だけではなく、ヒトアルブミンや輸血を受けた方なども同様に制限されます。
料金
初診料：3,000円(税込)
- 投与間隔など今後のスケジュールをご相談させていただきます。
再診料：1,000円（税込）
- 医師診察必要時
初回以降の注射のみの場合は、再診料はいただきません。
1アンプル：1,200円(税込)
2アンプル：2,000円(税込)
- 更年期障害（45歳～59歳）を患っている女性の場合は、保険適応になる可能性がございますのでご相談下さい。（保険適応が認められているのは、1回1アンプル注射のみになります）
投与
プラセンタ・エキスの効果を十分に得るには、最初の2ヶ月は週に2回、3ヶ月目からは週に1～2回の頻度の投与をおすすめします。
厚生労働省の指導により，プラセンタ注射を受ける方にはしっかりと説明を行い、ご納得いただき、承諾書にご署名をいただいた上での投与を実施しております。